ムーチー

旧暦12月8日は、沖縄の大切な伝統行事、「ムーチーの日」です。
毎年家内の実家で、家族みんなで手作りのムーチーを作っています。
まず始めに、男性は自宅の畑に植えているサンニン(月桃)の葉を採ってくることでしょうか。
近くのスーパーでも小さめの葉は売っていますが、大ぶりの葉を手に入れるのが一苦労! コレ!

月桃の葉を、一枚一枚綺麗に洗うのですが、見た目よりも結構キツイ作業です。
毎年、ムーチー(鬼餅)の時期は、沖縄で一番寒いと言われ、これからが冬本番を迎える沖縄地方です。
その頃の寒さのことを「ムーチービーサ」と呼ばれていて、水がとても冷たく、非常に寒く感じた一日でした。

カーサ(葉)を一枚、一枚丁寧に拭いて準備完了!

家の中では、女性が餅作りに励んでいます。

出来上がった餅を、カーサの中に包んで紐で結んでいきます。

これから蒸し器に入れて、葉の色が変わるまで蒸していきます。

蒸し器の蓋を開けると、温かい湯気の中から
月桃の葉に包まれたムーチーの甘い香りが家中に漂っています。

出来上がり~! キラキラ 
今年は黒糖ムーチーと紅芋ムーチーを作りました。
最近はスーパーで買って食べる方も多いようですが
やっぱり、自分の手で作ったムーチーが、一番美味しいような気がします。 ♪赤

子供の無病息災を願って作るムーチー。
子供が生まれた初めての年はハチムーチー(初めての鬼餅)ということで
親戚や隣近所にお裾分けするので、とてもたくさん作ります。
私が小さい頃はムーチーを歳の数だけ紐で結んでぶら下げたりしたものです。
ムーチーを結ぶ紐もビニール紐ではなく、草紐でした。
少しずつ風習が変わってきたとしても
子供の健やかな成長と無病息災を願う親の気持ちは今も昔も同じですよね。

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